チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

交響曲第4番⑤第4楽章・チャイコフスキーがたどり着いた意外な答え

第1~3楽章はとにかく負け続ける

 

チャイコフスキー交響曲第4番は、

 

とにかく負け続けます。

 

第1楽章で、はやくも諦め、

 

 

第2,3楽章では、どうすれば現実逃避して楽になれるのか?を考え、

 

なにかヒントに近づいたりもするのですが、それをうまく感じ取ることができません。

 

nmusic.hatenablog.com

 

 

チャイコフスキーは、

試行錯誤の末、人生について最後の答えを出します。

 

ベートーベンでも考え付かないほど

かなり意外なものです。

 

 

第4楽章、「もう知らん!踊り狂え!!!」

 

チャイコフスキーの手紙をかなり脚色してお伝えします。

 

「第4楽章は、やぶれかぶれな感情の爆発です。

 

 

気分がふさぐときは、考えたり行動したりしてどうこうしても、

結局、どんどんわるくなっていくだけです。

 

 

そんなときは、吹っ切れましょう。

 

 

楽し気な周囲の民衆の中に入っていけばよい!!」

 

 

もう前半は、心理カウンセラーのようで、

後半は、ただのおっさんようで。

 

 

芸術家のたどりついた人生の答えとしては

かなり投げやりな感じもします。

 

 

しかし、時代が産業化の時代になり、

これまで以上にストレス社会になっていくロシアにあって、

 

一番気が楽になれる瞬間とは、

 

 

仲間とどんちゃん騒ぎして、

楽しく踊り狂っているときです。

 

 

田舎帝国、ロシアのそういう良いところは残していきたい!

チャイコフスキーは考えたのでしょう。

 

 

 

都会で頑張り続ける人に

「いつまで消耗しているの?」

というかのように、チャイコフスキーは新時代のライフスタイルを提案しているのではないでしょうか。

 

 

最後のフィナーレ!

ロシア民謡「野に立つ小さな白棒」をくどいほど連呼し、

 

シンバルなどの鳴り物総動員で気分を盛り立てます。

 

 

ここまでやるか笑、といいたくなるくらいの大演出です。

ツッコミと同時に、笑みがこぼれてくる。

 

頂点で、宿命のファンファーレが威圧しますが、

吹っ切れたかのようにさらに音力を強め、

 

群衆のまつりの群れになかに紛れ込んで、曲は終わります。

 

 

 

”楽しいことだけして、

好きなことだけして生きていけ!!

 

幸せな人間を宿命は邪魔できない”

 

 

チャイコフスキーの魂の叫びでした。

 

 

それはかつて、自分が公務員から音楽家に転向したときの

気持ちを映したのかもしれません。

 

チャイコフスキーの真髄を知った交響曲第4番

 

チャイコフスキーはこの曲を

36~38歳のときに練っています。

 

この年は彼にとって、もっとも劇的な年で

 

いいことも悪いことも起こりまくっていました。

 

 

 

そのもっとも大変なときに書いた曲として、

この交響曲は意義をもってくるでしょう。