チャイコフスキーの生涯をわかりやすくまとめた

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

楽器は本物の大砲!?チャイコフスキーの『1812年』がおもしろすぎる

クラシックなのに、全米がびっくりしたド派手な演出

 

チャイコフスキー1812年

 

 

楽器として、本物の大砲をつかうように楽譜に書いてある驚きの曲なんです。

 

そして、日本で唯一大砲をもっている音楽隊、自衛隊の音楽隊が毎年、ド派手な演奏をすることで、クラシック音楽ながらも日本人に大人気の曲です。

 

 

 


第1特科隊 礼砲隊 チャイコフスキー 序曲 1812年 合同演奏

 

一言でいえば、

ロシアの作曲家チャイコフスキーが作曲した「ナポレオン率いるフランス軍の侵攻をロシアが撃退するストーリー」の曲。

 

 

世界中のどの音楽よりもストレス解消に効く!(諸説)

 

クラシック好きな人もそうでない人も楽しめる世界的な大ヒットナンバーといえますが、

 

ガツンと鳴り響く大砲の音、そして、ノリノリの勝利の歌、

聴いているだけで、

 

圧倒的な勝利を手にした感覚が味わえるのです。

 

 

これほどの爽快感を生み出せる音楽はなかなかないのではないでしょうか?

 

 

チャイコフスキーは爽快な曲を多く残していますが、

これはその中でも一級品です。

 

 

 

聴くと、圧倒的な爽快感!ヨーロッパ頂上決戦(フランス対ロシア)

 

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この曲では、

ナポレオンのロシア遠征のストーリーを描いています。

 

 

 

今から200年前に、

 

フランスの皇帝で戦争の天才といわれたナポレオンと

 

その強敵に立ち向かうロシア帝国との間で戦争が行われました。

 

 

ヨーロッパの大半を征服したナポレオンは、

怒涛の勢いでロシアに攻め込みます。

 

 

対するロシアは、ナポレオンに連戦連敗。

実力差は明らかでした。

 

しかし、ナポレオン軍の攻撃はロシアの寒さの前に衰え、

ロシア軍の大反撃により、ロシア側の大勝利に終わります。

 

 

 

最後に必ずロシアが勝つ。

そういうストーリーがわかっているんだけど、

でも、途中のフランス軍はあまりにも強く、

 

音楽を聴いているだけで手に汗握る、そして、

勝利の瞬間、何者にも変え難い爽快感があります。

 

 

わかりやすい構成

 

 

 

フランス軍が総攻撃をしかけてくる場面は

 

「フランス国歌」を織り交ぜています。

 

フランスが優勢のときは、威勢のいい迫力ある「フランス国歌」

 

一方で、そのフランス国歌が流れているところに、

本物の大砲が突然鳴り響くことがあります。

これは、ロシアが大砲を使って反撃している場面です。

 

 

こういったわかりやすい演出が特徴的です。

 

 

 

ロシアはそれに対して

さいしょ「神に祈る」・・・ロシアの教会音楽

 

とちゅう「逃げ惑う・隠れる」・・・ロシアの民衆音楽

 

「反撃」・・・コサック騎兵(ロシアが誇る最強の騎馬隊)のテーマ曲

フランス国歌が流れているさなか、つんざくように、このテーマが割って入ります。

 

といったように、いろいろな曲をわかりやすく盛り込んでいます。

 

 

最後の勝利の場面は、

一気にストレスを吹っ飛ばすような迫力満点の演出です。

 

「終盤」

 

 

①フランス国歌は最後の雄たけびを上げる。これが最後の攻撃だ。

 

②そこに打ち込まれる5発の大砲。

 

フランス軍は敗北し、逃げ散る。

 

④荘厳な音楽が流れる。神への感謝を表している。

(これは冒頭の「神様助けてください」という音楽を華やかにアレンジして演奏されています。ここに気づくと曲の統一感がわかってきて楽しくなります)

 

⑤ロシア軍の帰還

 

フランスを完全に追い払ったロシア軍に対して

勝利の歌が奏でられます。

 

先ほど、攻撃に使った大砲が今度は、祝砲に変わります。

 

歓喜を表すようになんどもなんども繰り返される祝砲。

 

 

ノリノリでド派手なシーンがひとしきり続き、

曲は終わりを迎えるのです。

 

 

あとがき

クラシック音楽の解説は、どれを見てもわかりにくいものばかりで、

結局楽しんで聞くためにはどうしたらいいの?というのがわかりません。

 

 

今回は、「チャイコフスキーの『1812年』がわかりやすい、ストレス解消になる」

っていう視点からお話をしました。