チャイコフスキーの生涯をわかりやすくまとめた

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

チャイコフスキーの経歴

交響曲第2番「小ロシア」⑦・チャイコフスキーの五人組への思い

チャイコフスキーの五人組への思い 前回の記事です! nmusic.hatenablog.com 『小ロシア』で真の「力作」は終楽章です。 ここでチャイコフスキーは、五人組がよしとしたグリンカの伝統に忠誠を示そうとしています。 グリンカは、チャイコフスキーが音楽家に…

交響曲第2番「小ロシア」⑥・ロシア五人組とチャイコフスキーの親交

ロシア五人組とチャイコフスキーの親交 前回の記事です! nmusic.hatenablog.com 交響曲第2番「小ロシア」をきっかけに ロシア五人組との仲はさらにふかまっていきます。 特に、 『小ロシア』で最も印象深いのはスケルツォで、 この楽章の独特な性格はチャイ…

交響曲第2番「小ロシア」⑤・チャイコフスキーに憧れる五人組

チャイコフスキーへのロシア五人組の好評 ロシア五人組をはじめ、 チャイコフスキーの交響曲第2番「小ロシア」には 多くの注目と歓声が集まりました。 nmusic.hatenablog.com 「ロシア五人組」にとって『小ロシア』が好もしく映ったのは、 チャイコフスキー…

交響曲第2番「小ロシア」④・チャイコフスキーへの評価は?

交響曲第2番「小ロシア」の評価は? 前回は チャイコフスキーの交響曲第2番「小ロシア」が ロシア五人組にも評価された話をしました。 nmusic.hatenablog.com ロシア五人組の 2人からは評価され、 のちに五人組全員から憧れられる曲になりました。 交響曲第1…

交響曲第2番「小ロシア」③・チャイコフスキーVSロシア五人組ふたたび

チャイコフスキーとロシア五人組の再会 32歳で交響曲第2番「小ロシア」を作曲したチャイコフスキーは その曲を引っ提げて、ペテルブルグへ向かいます。 当時の首都はモスクワではなく、ペテルブルクだったので、 より大きな成功を求めて、大きなステージへも…

交響曲第2番「小ロシア」②・チャイコフスキーの故郷への思い

交響曲第2番「小ロシア」にこめられた思い チャイコフスキーの交響曲第2番「小ロシア」は、 その題名通り、小ロシア(ウクライナ)の民謡を数多く盛り込んでいます。 これについて、後世の人はチャイコフスキーの思いを反映したものだと評価しています。 「…

交響曲第2番「小ロシア」①チャイコフスキー32歳

夏休みに浮かんだ交響曲第2番「小ロシア」 チャイコフスキーは 32歳の夏休みに、故郷ウクライナに嫁いでいる妹のところに遊びにいきました。 いつもどおりの仲の良い兄弟です。 このときにウクライナの民謡などをいろいろと取り込みながら、 作曲のイメージ…

弦楽四重奏曲第1番・チャイコフスキー、トルストイとの出会い

チャイコフスキーのやさしさ溢れる作曲 チャイコフスキーは31歳の年に、 はじめての弦楽四重奏曲を作曲します。 作品番号11 「弦楽四重奏曲第1番」ニ長調 チャイコフスキーは少しずつ音楽界でも 力をつけてきており、 この曲は後輩のために作曲してあげま…

チャイコフスキー仕事に慣れ始める30歳「3つの小品」

肩の力が抜けたチャイコフスキー チャイコフスキーはモスクワ音楽院での仕事を 順調にこなしていました。 無事に30歳を迎えます。 この時期になると、 チャイコフスキーはこれまで以上に肩の力を抜いた 自然体な音楽をつくるようになります。 彼自身のなかに…

チャイコフスキーの恋愛ソング「ロマンス」ヘ短調

チャイコフスキーの失恋 チャイコフスキー28歳の恋愛事情を振り返ると、 モスクワにきていた歌劇団にいた ソプラノ歌手アルトーに一目ぼれし、 その翌年には 結婚式をあげることまで決まっていました。 しかし、 アルトーはロシア帝国からスペインに移動した…

チャイコフスキーの恋愛・28歳

チャイコフスキーの恋愛事情 チャイコフスキーは兄弟姉妹や仕事仲間に恵まれ 順調に人生を送っていました。 しかし、 実は音楽家としてデビューして間もないこの時期に かなりエピソード満載な失恋を経験しています。 そして、この経験をもとに あふれる愛情…

チャイコフスキー28歳「ワルツ・カプリ―ス」ヘ長調

チャイコフスキー「ワルツ・カプリ―ス」ヘ長調 チャイコフスキーは 就職2年目も音楽院でのお仕事に多忙な日々をおくりました。 そんななか教授仲間から作曲の依頼をもらいます。 モスクワ音楽院でピアノを教えながら、 自らもピアニストとして活躍しているア…

チャイコフスキー27歳「ハープサルの思い出」

チャイコフスキー「ハープサルの思い出」 チャイコフスキーは兄弟姉妹との仲がとてもよく、 妹と弟とよく旅行にいったりしていました。 27歳のときに、 ハープサルという街に行きます。 この町は、バルト海に面する海岸にあって、 北の大地のなかでは珍しく…

2つの小品・チャイコフスキーの音楽院での仕事

チャイコフスキーは音楽院の教授 チャイコフスキーは、 モスクワ音楽院の教授として 音楽家人生をスタートさせました。 見知らぬ土地モスクワで、 唯一の知り合いは音楽院長のニコライ先生だけでしたが、 都会を飛び回るうち、 彼が崇拝するオストロフスキー…

チャイコフスキー28歳・ロシアの音楽に目覚める

チャイコフスキーの流儀 チャイコフスキーは、 この28歳の年に大きな出会いを果たしました。 これは、彼が個人的に感激したオストロフスキーとの出会いよりも はるかに濃い出会いとなります。 それは、 ロシア五人組との出会いです。 いきなりいろんな人物が…

チャイコフスキー28歳・オペラ「地方長官」の悲劇

オペラ「地方長官」のずっこけエピソード チャイコフスキーは、 崇拝する劇作家・オストロフスキーと仲良くなり、 ついには、一緒にオペラをつくる約束まで取り付けます。 あの忙しいオストロフスキーが まだ新人のチャイコフスキーのために台本を書いてくれ…

チャイコフスキー27歳・初のオペラを作曲

チャイコフスキー「デンマーク国家による祝典序曲」 チャイコフスキーの「デンマーク国家による祝典序曲」は あまりにすごすぎたために、 逆に、一般民衆や、 芸術を理解できない人々から 散々にけなされることになりました。 しかしながら、 ときのロシア皇…

チャイコフスキー26歳・実はおもしろい隠れた名曲(デンマーク国歌による祝典序曲)

チャイコフスキーの職人魂 チャイコフスキーは26歳のときに、 有名な作品を2曲の作曲をしています。 1つが、交響曲1番「冬の日の幻想」 もうひとつが、 この「デンマーク国家による祝典序曲」です。 この曲を知れば、 チャイコフスキーが周囲の期待にいかに…

チャイコフスキー・交響曲1番の評価が・・・

最初の傑作「冬の日の幻想」 チャイコフスキーは音楽院を卒業した翌年、 生涯で80の作品を残したうちの 最初の音楽を作曲します。 26歳のとき、 交響曲第1番「冬の日の幻想」です。 チャイコフスキーが自分の交響曲にタイトルをつけたのは、 この1番「冬の…

チャイコフスキーの若かりし経歴

チャイコフスキーは音楽家になれなかった チャイコフスキーは、音楽一家とまったく関係ない家に生まれ、 小さいときから音楽教育をうけたこともありませんでした。 ただ、やはりチャイコフスキー少年には、 音楽の才能がたしかに宿っていました。 周囲の声は…

チャイコフスキーの経歴をわかりやすく解説

音楽関係ない!チャイコフスキー少年 チャイコフスキーは1840年5月7日、ロシアで、鉱山技師の次男として生まれました。 ちょうど、日本は幕末で、 外国が攻めてきてやばいんじゃね?ってなってたときです。 で、チャイコフスキーの家庭に注目! ベートーベン…