チャイコフスキーの生涯をわかりやすくまとめた

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

フォン・メック夫人とチャイコフスキーの恋文②

チャイコフスキーの告白 

 

前回の記事では、

チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛のやりとりを紹介しました。

そして、チャイコフスキーは引っ込み思案な性格を克服し、

ついに心を夫人に開きます。

nmusic.hatenablog.com

 

 

チャイコフスキー、愛のラブレター

 

「昨晩は、一晩中あなたのことを夢見ました。

 

あなたはとても善良で、

 

わたしの心はあなたのほうへ飛んでいきます。

 

 

なんという幸福でしょう。

 

 

あなたをわが物にしているように感じるのは!!

 

 

・・・・

(長いので中略)

・・・・

 

私がどれほどあなたを愛しているか、

おわかりいただけたでしょうか?

 

これはもう愛ではありません。

崇拝、神格化、賛美なのです!!」

 

 

チャイコフスキー、熱すぎます。

ふだんはこんな思いを曲に託していたのですね。

 

 

フォン・メック夫人の嫉妬

 

夫人は、

チャイコフスキーが結婚生活で悩んでいたときは、

彼を励ます立場でしたが、

 

彼が少しずつ現実を受け入れだすと、

今度は彼の結婚に嫉妬をするようになります。

 

 

「ご存知かしら?

 

私がとても失礼ながら、嫉妬などをするようになったことを・・・

 

あなたが結婚したとき、まるで心臓の一部が切り取られたかのように、

言葉にできない嫉妬に苦しめられたことを・・・

 

 

 

あなたが奥さんと身近な関係でいらっしゃると考えると、

私の心はとても痛んで、苦々しい思いがして、我慢できないほどでした。

 

 

だって、私はだれもあなたをそんなに愛したことがないくらいに愛していて、

 

あなたを世界中のなによりも高く評価しているのですから。

 

 

 

こんなことを聴いても面白くなかったら、

 

心ならずも告白してしまったのをお許しください。

 

 

私は狂気させられました

 

あの交響曲チャイコフスキーが彼女にささげた第4番)のせいです!!」

 

 

 

 

はい、38歳と47歳の男女の恋愛話でした。

 

 

チャイコフスキーの女性関係はわりと薄いという話

 

音楽家のなかでは、チャイコフスキー

恋少なき人でした。

 

かなり内向的な性格も関係しているのでしょう。

 

こちらでそこのあたりをまとめています。