チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

ピアノソナタ「グランド・ソナタ」③・聴きたくなる!終楽章の聴きどころ

「グランド・ソナタ」終楽章の聴きどころ

 

チャイコフスキーの実体験にもとづいて書かれた、

絶望から復活のストーリーです。

nmusic.hatenablog.com

 

楽曲はついに終楽章に突入します。

 

第4楽章、人生を祝おう!

駆け巡るような音型で構成されるのが、第4楽章です。

 

激しく行き急いでいるようなイメージを持ちますが、

聴いているうちに徐々に本当の顔が見えてきます。

 

 

ロシア風の旋律をふんだんに盛り込み、チャイコフスキーのロシアで生きてきた人生を振りかえります。

 

そして、これまでの人生の中で、よかったことも悲惨な体験もすべて「良かった!!」とチャイコフスキーは思えるようになります。

 

自分の人生を振り返って肯定することができたとき、

人間は強い生命力を持つことができるようになります。

 

 

この激しい音楽は、

感情を爆発させて、「人生なんて、こんなもんでいいんだ!」と

開き直ったような印象を持ちます。

 

 

 

ベートーベンであれば、

苦難を乗り越えて、最後は圧倒的に勝つんだ!!

という音楽にしますが、

 

 

そこを

「開き直っちゃえ!それでいいんだよ~。わ~い、好きなだけやっちゃえ~」」

ってするところが

チャイコフスキーのこの当時の人生訓でした。

 

 

交響曲第4番と同じ発想ですね。

 

nmusic.hatenablog.com

 

 

 

科学的にも証明されつつあるチャイコフスキー思考

実は、この開き直りは

最近、心理学の世界でうつ病にならないようにするための思考法として

紹介されることがよくあります。

 

アドラー心理学の「嫌われる勇気」などはその好例です。

 

詳しい説明はまた今度しますが、

チャイコフスキーのたどり着いた答えは

案外、現代社会を先取りしていたのかもしれません。

 

 

ベートーベンのようなカッコよさはないですが、

現代社会にはチャイコフスキー思考があうようです。