チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

ピアノソナタ「グランド・ソナタ」②・聴きどころ第1楽章~第3楽章

チャイコフスキー「グランド・ソナタ」のおすすめ聴きどころ

 

チャイコフスキー「グランド・ソナタ」は

彼の絶望からの再生という実体験にもとづいて作曲されました。

 

彼の人生の一部分を切り取って表したもので、

 

同じような思いでつくった「ヴァイオリン協奏曲」と並び、

非常に思い入れの深い作品となっています。

 

一番の聞きどころは、

やはりチャイコフスキーの得意技のひとつ「対照」でしょう。

 

 

「幸福と疑い」

 

「躊躇と試練」

 

「絶望と再生」

など、

明るい未来を信じるチャイコフスキー

その前にたちはだかる試練を対照的に描いていきます。

 

 

第1楽章、幸せを信じろ!

 

とにかく力強い、パワフル。

 

押して押して押しまくる曲調です。

苦難を強調するといったわけではなく、

 

幸福はかならず訪れるんだ!という願望や希望を強めていきます。

 

ピアノ演奏的にも高度な技巧が要求される楽章で、

よほどフクザツな気持ちを表現しようとしていたのでしょう。

 

 

第2楽章、苦悩と絶望への招待

 

ムードが一変して、瞑想的な音楽になります。

 

第1楽章との著しい対照が聴きどころです。

 

チャイコフスキーの幸せになる決意の前にたちはだかる苦悩。

聴衆は、その抗いがたい苦悩に直面します。

 

他の楽章は、朗らかなト長調ですが、

この楽章だけは、ホ長調で悲愴な展開をしていきます。

 

第3楽章、復活を用意する

 

チャイコフスキーこだわりのスケルツォです。

 

軽快で朗らかな楽想。

これが何を表しているか、はっきりとしたものはわかっていませんが、

 

この第3楽章でチャイコフスキーは、

第4楽章の復活に備えて、エネルギーを蓄えていきます。

 

 

そして、生命力の詰まった第4楽章へ