チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

交響曲第3番「ポーランド」①・チャイコフスキー35歳の成熟

チャイコフスキー交響曲第3番「ポーランド

 

チャイコフスキー

 

交響曲を6曲作りますが、

 

短調で書かれたものが5曲あります。

 

これは、チャイコフスキーの持ち味である

ドラマティックな表現を扱うには短調が向いていたからと言われています。

 

 

そんな交響曲のなかで唯一、交響曲第3番「ポーランド」だけは

ニ長調という長調で書かれています。

 

 

ベートーベンでいう交響曲第6番「田園」のような、

 

ブラームスでいう交響曲第2番のような、

 

 

明るい朗らかな印象の曲に仕上がっています。

 

 

かれの交響曲のなかでは

かなり異色な存在といえるでしょう。

 

 

 

ピアノ協奏曲第1番のあとに作曲を開始

 

チャイコフスキー

 

ピアノ協奏曲第1番という大作を仕上げたあと、

 

肩の力が抜けたようにすらすらと楽譜を書き上げます。

 

 

それが交響曲第3番「ポーランド」です。

 

 

 

ブラームスやベートーベンも

同じようなリラックスした曲を同じシチュエーションで書いていますから、

音楽家のあいだではよくある流れなのでしょう。

 

 

 

交響曲第3番「ポーランド」の評価

 

チャイコフスキーの音楽院時代の親友で

評論家として活動をしている友達がこんな評価をしています。

 

「深い意義と力に満ち、多様な形式は変化に富んでいる。

 

ロシア国内はもとより、ヨーロッパ全体のスケールでみてもこの作品は十分に独創的であり、高い完成度を誇るものである。

 

チャイコフスキーの成熟した作曲技術は

批評家の注意を惹くだろう」

 

 

 

 

つまり、

 

「独創的」で、

 

なおかつ

 

「成熟した印象をもたせる

奥深さのある傑作である」と評価しています。

 

 

チャイコフスキーがベテラン作曲家の仲間入りを果たしつつあるといえるでしょう。