チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

ピアノ協奏曲第1番⑤・チャイコフスキー初期の集大成

ピアノ協奏曲第1番を解説

前回記事です。

 

nmusic.hatenablog.com

 

今回はこれだけのムーブメントを引き起こし、

戦後、クラシック音楽が衰退していく中でも

爆発的な人気となったこの曲のすごさを解説していきます。

 

 

とにかく雄大!第1楽章

 

雄大な序奏と変則的なソナタ形式の主部からなります。

 

 

「たん・たん・たん・たーーん・ジャン!」という

非常によく知られた序奏はシンフォニックで壮麗です。

 

しかし、この序奏主題はこの協奏曲の残りの部分では二度と再現されず、

協奏曲全体で特異的な位置を占めています。

 

もう一度あの部分を聴きたいという思いも残るくらい

印象的なメロディです。

 

 

 

 

ソナタ形式の主部は3つの主題を持っていて、

 

チャイコフスキーお気に入りの

第1主題はウクライナ民謡のリズムに基づいたものです。

 

 

Poco meno mossoで第2主題がクラリネットで、

 

さらに第3主題が変ニ長調で提示されます。

 

ピアノの華麗な装飾を伴って両主題が確保されると、

第3主題から始まる展開部に入り、クライマックスが形成されていきます。

 

 

再現部は第2主題の再現ののちにカデンツァに入ります。

 

カデンツァは第3主題の再現を兼ねていて、

 

再び第2主題が現れてカデンツァが終わると、

 

オーケストラで第3主題が奏され、そのまま短いコーダに入って雄大に曲が閉じられます。

 

 

雄大で壮大なロシアの魅力がふんだんに詰め込まれています。

 

 

自由な第2楽章

次々と転調が繰り返されていくのが印象的で、

 

ロシア風のアンダンテが展開されます。

 

 

達成感と聴きごたえ抜群!第3楽章

 

自由なロンド形式で展開されます。

 

構造は、

A-B-A-B-A-B-Coda(A)

 

 

ソナタ形式の原理の応用も見られます)

 

 

第1主題はやはりウクライナ民謡です。

 

 

聴きどころは

第1楽章の序奏主題のテンポが

第3楽章のコーダ直前の副主題の再現と(ほぼ)一致しているところです!

 

 

これにより、

演奏家及び聴衆は未曾有の達成感が得られるようになっています。

 

 

 

チャイコフスキーの劇的な一年

35歳の年は

チャイコフスキーにとっては

世界進出を果たすという劇的な一年になりました。

 

 

この年には他にも重要な大仕事をしています。

 

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