チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

チャイコフスキーの恋愛ソング「ロマンス」ヘ短調

チャイコフスキーの失恋

 

チャイコフスキー28歳の恋愛事情を振り返ると、

 

 

モスクワにきていた歌劇団にいた

ソプラノ歌手アルトーに一目ぼれし、

 

その翌年には

結婚式をあげることまで決まっていました。

 

 

 

しかし、

アルトーロシア帝国からスペインに移動したことを皮切りに

あっさりとチャイコフスキーとの婚約をなかったことにし、

 

スペイン人の歌手と結婚することになりました。

 

 

 

 

チャイコフスキーはこれにどう向き合っていったのでしょうか?

 

 

 

チャイコフスキー、恋愛ソングを書く

 

チャイコフスキーは自身の初めてのオペラとなる「地方長官」の上演にむけて忙しい日々を送っていました。

 

 

そんななか、

 

スペインにいったはずの恋人が別の人間と結婚したことを知りました。

 

 

 

チャイコフスキーは人間関係で衝撃を受けることが多々あるのですが、

 

このときは自制心をもって受け入れることができました。

 

 

 

自分のやりたいことを仕事にしている人は

強く器の大きい人間になれるのか、

 

彼は驚異的な精神力を発揮しました。

 

 

そして、アルトーとは縁を切ることなく、

以後も友人としての関係を保つことになります。

 

 

さらにビジネスパートナーとして、

彼女のために歌曲を書いてあげることもあったようです。

 

 

とても円満に解決していますね。

 

 

 

 

さて、チャイコフスキー

自分の恋愛感情を芸術に生かそうと

ポジティブに考えました。

 

そして、作曲したのが

作曲番号5「ロマンス」ヘ短調です。

 

 

哀愁あふれる傑作「ロマンス」ヘ短調

とにかくチャイコフスキーの哀しみがあふれているかのようです。

 

 

チャイコフスキーはつくっている曲とそのときの感情に

かなりギャップのある作曲家で

 

人生で落ち込んでいるときには、キレイで壮大な曲を

 

人生が安定しているときは、悲しさあふれる曲を書いたりします。

 

 

だから、曲のような感情だったのかわかりませんが、

チャイコフスキーの表現したかったことをあますところなく発揮した作品になっています。

 

 

「ロマンス」という題が示す通り、ロシア歌曲のような歌謡性の強いヘ短調のメロディと、低音部のオスティナート音型にのって活発に奏でられるロシア舞曲トレパークが昔日の回想のように交錯します。



 

「ロマンス」はもちろんアルトーに捧げられ、

 

初演はチャイコフスキーがもっとも信頼するニコライ先生によってなされました。