チャイコフスキーの生涯をわかりやすくまとめた

チャイコフスキーの生涯をわかりやすく解説します。

2017-07-02から1日間の記事一覧

チャイコフスキーの女性関係

チャイコフスキーの女性関係 チャイコフスキーに大きな影響を与えた女性は、 母親を除くと、 3人います。 オペラ歌手 アルトー 生涯の悪妻 アントニーナ お金と命の恩人 フォン・メック夫人 彼女たちは、 内向的なチャイコフスキーに大きな影響を及ぼしまし…

フォン・メック夫人とチャイコフスキーの恋文②

チャイコフスキーの告白 前回の記事では、 チャイコフスキーとフォン・メック夫人の愛のやりとりを紹介しました。 そして、チャイコフスキーは引っ込み思案な性格を克服し、 ついに心を夫人に開きます。 nmusic.hatenablog.com チャイコフスキー、愛のラブレ…

フォン・メック夫人とチャイコフスキーの恋文①

チャイコフスキーのラブレター チャイコフスキーとフォン・メック夫人の関係は いったいどのようなものだったのか? nmusic.hatenablog.com 一応、手紙では恋人のような面があったことがわかります。 さらに付け加えると、 夫人は未亡人なので、不倫ではあり…

フォン・メック夫人とチャイコフスキーのやりとり①

チャイコフスキーとフォン・メック夫人の出会い 過去記事です。 nmusic.hatenablog.com チャイコフスキーは1876年、 36歳のころから 経済的な不安が強くなり、 その一年後には、なかば強引に結婚させられた悪妻に悩み、 nmusic.hatenablog.com ついには自殺…

チャイコフスキーの変わったライフスタイル

精神治療=旅行と作曲 チャイコフスキーの精神治療というと堅苦しいので、 うつ病のメンタルヘルスといいましょう。 彼にとって、それは作曲と旅行でした。 彼はこの時期、 メック夫人からの年金を使って、自由すぎる生活をします。 激動の3年間を越えた休息…

チャイコフスキー自身が書いた”仕事の流儀”

激動の3年間をこえたチャイコフスキー チャイコフスキーは フォン・メック夫人の援助と 数々の名曲のおかげで、 結婚生活の苦悩と 自殺のどん底からすこしずつ立ち直っていきました。 いまだに悩みも多いものの、 それを心のなかで飼いならす術や、音楽に昇…

チャイコフスキーの史上最大の業績とは?

チャイコフスキーがした史上最大の業績 チャイコフスキーは ロシア音楽界でさまざまなナンバーワンの座を得ていて、 ロシアで初の本格的なピアノソナタ「グランド・ソナタ」 nmusic.hatenablog.com ロシアで初の本格的な交響曲 nmusic.hatenablog.com そのほ…

なつかしい土地の想い出・チャイコフスキー、メック夫人との思い出のこと?

「なつかしい土地の想い出」チャイコフスキー 「なつかしい土地の想い出」は、1878年、 彼が、復活の年38歳のときに書いたヴァイオリンとピアノのための曲です。 このときは、スイスに滞在していて、 ヴァイオリン協奏曲を書き上げているところでした。 nmus…

ヴァイオリン協奏曲④チャイコフスキー・魅力と聴きどころ

「ヴァイオリン協奏曲」チャイコフスキー 一言でいうと、 時代がついていけなかった偉大な曲です。 どれくらい進んでいたかは①~③をご覧ください。 nmusic.hatenablog.com チャイコフスキーは 結婚生活から逃れるために、妹の家であるウクライナや、果てはス…

ヴァイオリン協奏曲③チャイコフスキー・ピアノ協奏曲と同じ運命をたどる

ヴァイオリン協奏曲の絶望からの復活 前回記事で、 絶望からの復活を描いたヴァイオリン協奏曲が まさかの絶望におちいってしまう展開を描きました。 nmusic.hatenablog.com チャイコフスキーはこのとき、 「わたしの想像力がうみだしたこの子(曲)は、 不…

ヴァイオリン協奏曲②チャイコフスキー・苦労の連続だった音楽

時代が追いついていかない協奏曲たち 前回記事です。 nmusic.hatenablog.com チャイコフスキーの法則みたいなのがあるらしく、 ”協奏曲はさいしょ、かならず認めてもらえない” というのが言われています。 3年前につくった ピアノ協奏曲第1番などはその一例…

ヴァイオリン協奏曲①・チャイコフスキー、自殺未遂の体験から作曲

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」 チャイコフスキーは 1878年、38歳までの数年間で 結婚→うつ→自殺未遂→音楽で復活を経験しました。 そして、その体験をもとに ピアノソナタ「グランド・ソナタ」 nmusic.hatenablog.com 「ヴァイオリン協奏曲」を完成…

ピアノソナタ「グランド・ソナタ」③・聴きたくなる!終楽章の聴きどころ

「グランド・ソナタ」終楽章の聴きどころ チャイコフスキーの実体験にもとづいて書かれた、 絶望から復活のストーリーです。 nmusic.hatenablog.com 楽曲はついに終楽章に突入します。 第4楽章、人生を祝おう! 駆け巡るような音型で構成されるのが、第4楽章…

ピアノソナタ「グランド・ソナタ」②・聴きどころ第1楽章~第3楽章

チャイコフスキー「グランド・ソナタ」のおすすめ聴きどころ チャイコフスキー「グランド・ソナタ」は 彼の絶望からの再生という実体験にもとづいて作曲されました。 彼の人生の一部分を切り取って表したもので、 同じような思いでつくった「ヴァイオリン協…

ピアノソナタ「グランド・ソナタ」①・チャイコフスキー、ロシア初のピアノ大曲

チャイコフスキー、絶望からの復活 1877年の絶望を乗り越え、 1878年にはチャイコフスキーは 交響曲第4番、「エフゲニーオネーギン」という大曲を生み出します。 そして、実は、そんなチャイコフスキーの再始動を象徴する曲があります。 1878年に完成した、 …